vol.03|日配品課 バイヤー

日配品課 バイヤー
瀬川 晃太朗さん

私は京都府、大阪府、滋賀県のフレンドマートでグロサリー売場を担当していました。グロサリー売場は商品の種類が多く、お米やお酒などの日持ちのする加工食品から、たまごや牛乳などの賞味期限が短い日配品、さらには洗剤や文具といった住居関連品まで幅広い取扱いがあります。

3店舗で経験を積んだ後、グロサリー売場の主任として石川県金沢市の新店オープンに携わりました。新店の仕事はまさにゼロからのスタート。一緒に働いてくれるメンバーさん(パート・アルバイト社員)の採用面接から関わり、教育や売場陳列など、全員が一丸となって新店を作り上げ、無事オープンを迎えられた時はとても感動しました。
オープン初日には、本当に多くのお客様にご来店いただき、地域の皆さんからの期待の大きさを感じました。

平和堂では自己申告制度や自己育成制度という自分のキャリアを上司と共有する制度があるのですが、私はバイヤーを志望していた訳ではありませんでした。
私なら店舗での経験を活かして前向きにがんばってくれるだろうという思いで登用されたのかもわかりませんが、いざ本部のバイヤーになってみると、別会社に転職したのかと思うぐらい仕事の内容が異なり非常に戸惑いました。

日配品のバイヤーになった当初は、バイヤーの仕事の責任の大きさを感じ少し気後れしていました。店舗での発注ミスはお店の中で解決できることも多いですが、バイヤーの発注ミスは全店舗に影響するからです。パソコンで注文数を入力し間違えたら全店に影響しますし、自分が仕入れた商品が売れなかったらどうしようという不安もありました。
経験を積むうちに、仕入れた商品が売れて成果に繋がることにやりがいを感じるようになりました。また、自分が開発に関わった商品が全店舗の売場に並ぶということは喜びでもあり、バイヤーならではの仕事のおもしろさだと思います。

バイヤーとして商品を選ぶ基準としては、まず美味しいことが絶対条件。その次に価格です。味と品質、価格のバランスが取れた商品を採択するようにしています。自社開発商品である平和堂こだわりブランド「E-WA!」の商品は、お客様に自信をもってすすめてもらえるように、開発のきっかけやこだわりポイントを店舗の担当者に伝えています。多くのお客様にファンになっていただけるような商品を今後も開発していきたいです。

お取引先の営業担当者との商談も大事な仕事です。お取引先からのご提案以外に、テレビで取り上げられた商品があればこちらから依頼して商品を確保してもらうなど、メディアの情報にアンテナをはっておくことはバイヤーの大切な仕事のひとつです。

現在、日配品売場の商品を担当しているバイヤーは3名で、一人当たりが担当している商品は2,000種類にものぼります。私の担当は、漬物や豆腐、油揚げといった和日配といわれる食品です。季節ごとに商品の入替えはもちろんありますが、同じ豆腐や揚げでも地域の食文化によって売れ筋商品がまったく異なるので、その地域毎に取扱う商品を変えることで地域に寄り添ったお店作りに貢献しています。

チラシに掲載する特売商品の数量決定もバイヤーの仕事のひとつですが、予測が大幅に外れチラシ商品の数が足りずに品切れするとご来店いただいたお客様にご迷惑をかけてしまうことになるので、過去の売れ数も勘案し、慎重に数量決定しています。

大学生時代、私は「こういう仕事に就きたい」「こういう人になりたい」と具体的な目標を持つタイプではありませんでした。たまたまスーパーマーケットでアルバイトを経験した際、人と会話するのが楽しくて接客に向いているのかなと感じ、それが平和堂の採用選考を受けるきっかけとなりました。強い志望理由があったわけではありませんが、店舗で働くうちに自分がどんどん成長していくのを実感し、仕事の楽しさとやりがいを見つけました。

もちろん、自分が選んで就職した会社なので仕事には一生懸命でした。新店舗の主任になれたのも、バイヤーになれたのも、がんばりを認めてくれる人がいたからです。私がここまで続けることができた理由は、「がんばっていれば、きっと見てくれている人がいる」という安心感があったからだと思います。

バイヤーになって5年になりますが、常に注目される存在でありたいと思っています。競合他社の担当者がマーケットリサーチに来た時に、「平和堂にこんな商品が入っているのか!」と一目置かれる売場をつくりたいですし、もっと商品知識を深めて「あのバイヤーが仕入れてくる商品は絶対売れるよね」とか「あのバイヤーの開発商品は絶対ヒットするよね」と言ってもらえるような、名物バイヤーになりたいです。

1日のスケジュール(一例)
  • 9:00 
    商品の売れ行きなどの実績確認や全店舗からの仕入れに関する要望を確認。
  • 13:00 
    お取引先様と商談し、扱う商品と売価を決定。自分もお取引先様も、そしてお客様も良いと思える商品を厳選しています。
  • 16:00 
    平和堂こだわりブランド「E―WA!」の商品開発。開発において重要なことは、情報収集・市場動向の分析から、よりお客様のご要望にお応えできる商品を開発することです。
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